横浜市で暮らす外国人トークリレーインタビュー/第4回(情報冊子 2021年3月号掲載)

レガ スレンデル さん

インド出身/日本に住んで2年
開発エンジニア

電子系の会社で開発・品質管理などの仕事をしながら、緑区にある霧が丘インターナショナルコミュニティ(KIC)*で、外国人と日本人をつなぐ役割を担っているレガさん。ボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。
*KIC:2016年にできた緑区霧が丘の国際交流グループ。楽しい行事を通じて友達になることで、お互いが住みやすいまちになることが目的です。

日本に来た理由を教えてください

仕事をするために、2年前に日本に来ました。来日前は日常会話ができる程度でしたが、「日本で仕事がしたい!」という強い思いと明確な目標があったので、来日後1年で就職面接を受けられるほどの日本語力が身につきました。今の職場で外国人は自分だけですが、分からないことばを教えてもらいつつ、日本語で仕事をしています。

住んでいる地域について教えて下さい

私が住む緑区霧が丘には、かなり大きなインド人コミュニティがあります。地域内にインド人学校もあるため、日本語が分からなくても、そこで生活が完結してしまいます。ですが、私のように日本語を勉強したい、日本人と交流したい、と思っているインド人はたくさんいます。
そのような人たちと地域をつなげるため、半年ほど前からKICのメンバーとして活動を始めました。最近はコロナの影響でイベントは開催できていませんが、今後は日本のお祭りにも参加するなど、地域交流の促進を図りたいと思っています。インド人はお祭りが大好きなのです。

KICでは、どのような活動をしていますか?

大きく分けて2つあります。1つ目は、地域に住む外国人の困りごとをサポートするような取り組みです。現在、日本語教室や各種相談機関の情報、さらにはどうやって相談すると良いかなど、生活に役立つ動画を作成しています。今後Youtubeにアップするなど、より多くの外国人に見てもらえる工夫をしていきたいです。
2つ目は、地域のイベントへの参加です。日本人住民と共に公園の掃除を行うことで、ごみの分別方法を知りました。今は、それをどのように外国人に教えると良いか、考えています。

今後挑戦したいことはありますか?

日本人の若い世代、特に学生と交流したいと思っています。交流のプログラムとしては、数学とヨガを組み合わせたものを考えています。
インド数学の考え方は日本人の学生にも興味深いと思います。例えば、99×99の掛け算の暗算や、手で数字を数える際に指の関節を使って数えることなどが特徴的です。また、驚かれるかもしれませんが、インドでは学校で毎朝ヨガを行います。勉強のストレスが解消され、頭も体もリラックスできるので、学生にはとても良い効果があると思います。

(掲載誌:情報冊子「にほんごコミュニケ―ション」2021年3月号)

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